帝王切開で苦しいこと、その対策
こんにちは。
今回は帝王切開について思ったことを書きたいと思います。
逆子や帝王切開に関しては、
マイナスに捉える人も多いと思います。
基本的に経腟分娩で出産することが一番ですので、
逆子を元に戻す体操などもありますし、
「帝王切開に"なっちゃって"」と言う人もいますし。
ただ帝王切開というのは、
自分で選択するものではなく、せざるを得ないもの。
母子の安全を考えた上で、
帝王切開>経腟分娩と判断された結果です。
なので、予定帝王切開の方も、
出産途中で緊急帝王切開に切り替わった方も、
「帝王切開で産んだ」という産み方には
マイナスの意味づけをしないでほしいなと思います。
(変えられないことで悩んでもいいことはありませんので)
私は子宮筋腫が見つかって開腹手術をしたこともあり、
妊娠から出産当日まで帝王切開で産む心の準備ができました。
ですが、実際に手術をしてみると、予想よりずいぶん苦しかったです。
正直、手術中&翌日は、もう二度と産みたくないと思いました。
(2日後には苦しさが和らぎ、やっぱり2人目がほしいと思いましたが。)
経腟分娩を予定している方も、
何かトラブルがあると緊急帝王切開になることがあります。
出産は一日のこと、育児は一生のこと。
帝王切開で産むとしても、そのことで悩むのはもったいない。
帝王切開に限らず、妊娠出産でモヤっとしたことを
一生ひきずるのはもったいない。
マイナスの気持ちはほどほどに、育児を楽めたらと思います。
~帝王切開で苦しいこと&その対策~
◆身体的なこと
◇手術中、苦しい
◇手術後、傷口が痛む
◆精神的なこと
◇赤ちゃんが産まれてすぐ健康ではない場合がある
◇周りに色々言われる
~詳細~
◆身体的なこと
◇手術中、苦しい
(まぁ、これは正直、陣痛&経腟分娩の方が苦しい気がします。
問題がなければ30分~40分で手術自体は終わるそうなので。)
過去に自分が経験した開腹手術と比べて苦しかった理由は、
下半身麻酔なので、手術中意識がはっきりしていることでした。
お腹を切ったり、赤ちゃんを取り出したり、
麻酔が効いていても鈍い感覚を感じるので、気持ち悪いです。
その後、赤ちゃんを取り出した後、胎盤などを取り出して
お腹の中をきれいにする~お腹を縫い終わるまでが
私は苦しくて、吐きたいのに吐けない苦しさがありました。
(内臓が空気に触れていたり、胃や腸が押されたりしますので。)
【対応策】
・「気持ち悪いです、苦しいです」と正直に声に出す
そうすると、吐き気止めの点滴を打ってもらえます。
(私は打ってもらい、多少良くなりました。
声に出していいと知っていてよかったです。)
気持ち悪さは血圧が下がりすぎていることが原因で、
血圧をあげる薬を打ってもらえることもあるそうです。
(友人から聞いた話なので、医師に確認することをオススメします。)
◇手術後、傷口が痛む
私はへその下~10cmほどを切り、
みみずばれのように赤くなって、ピリピリ痛みました。
人によっては半年ほど続いたり、数年経っても寒い日に痛むとか。
→シートを貼ると痛まなくなるのでオススメです。
【対応策】
・もし事前にわかるなら、腕のいい医師に執刀をお願いする。
その病院の関係者(看護師さんなど)に話を聞けたら一番いいです。
私は、帝王切開より子宮筋腫を取った時の傷口の方がきれいでした。
執刀医の腕ではなく、帝王切開は2回目の開腹手術だからかもしれませんが。
(どちらかわかりませんが、次に手術をする時は初めの先生にお願いしたいです。)
・傷口にシリコンシートを貼る
医師の腕を知る・選ぶことは難しいので、これが妥当な対応策だと思います。
私はシカケアを貼ってから傷口の痛みはほとんどなくなりました。
高いですが、半分に切れば2枚(12cm×3cm×2枚)で約2ヶ月使えます。
シリコンシートは色々な製品があり、私がシカケアを選んだ理由は
口コミと、サイズが自分の傷口に調度よかったからでした。
体質などもあるので、とりあえず何か1つ買ってみるといいと思います。
1ヶ月で劣化するので、ケチらずにこまめにかえた方が効きます。
◆精神的なこと
◇赤ちゃんが産まれてすぐ健康ではない場合がある
私の場合、赤ちゃんは呼吸がうまくできず、
産まれてから数日は保育器の中で育ちました。
帝王切開は産道を通らないので、赤ちゃんが産道を通って
肺の中の水を出したり、呼吸する状態を整えることが
うまくできなかったりするそうです。
また、私の場合、お腹の中で癒着している部分があり、
赤ちゃんを取り出すのに時間がかかりました。
これも、赤ちゃんが呼吸しづらかった原因かなと思います。
(開腹手術をすると癒着することがあるので、
2人目以降の帝王切開でも同じことが起こるかもしれません。)
【対応策】
・病院を信じる、信頼できる場所で産む
・気になることは色々聞いて、安心する
出産は何が起こるかわかりません。また、分娩時のリスクは
自分自身ではどうにもできないので、病院を信じるしかありません。
だからこそ、妊娠がわかった時点で、「ここで産みたい」
「ここなら自分と赤ちゃんのことをお任せしたい」と思える場所を
見つけておくことが大切だと思います。
妊婦検診の段階から心配なことはこまめに相談しておくと、
その対応で病院の様子もわかります。妊婦検診の時点で「?」と
思うようなことがあれば、早めに場所を変えるのも1つの方法です。
妊娠中&産後はホルモンバランスが乱れることもあり、
精神的に不安定になりがちです。何かあってずるずるグルグル悩むより、
できるだけ、不安要素は払拭できるよう立ち回ると楽になると思います。
◇周りに色々言われる
事前にネットで色々見てはいましたが、
ほんとにいるんですね、気軽に心無いことをいう人達。。
「帝王切開に"なっちゃって"」 →これは不可抗力です!
「産道を通らないと赤ちゃんによくない」 →帝王切開でも普通に育ちます!
「楽して産めて良かったね」 →帝王切開も苦しいです、むしろ産後が大変です!
一番びっくりしたのは、知人が助産院の先生に
「逆子は赤ちゃんが苦しいのよ、お母さんあなたがいけないのよ」
と言われたこと。(その方は産む場所を変えたそうです。)
【対応策】
・何を言われても、受け流す
誰かに何かしら言われること前提で、
何を言われても気にしない思考回路を事前に作っておくと楽です。
私の場合は、
帝王切開は、自分で選択するものではなく、
医師が「せざるを得ない」と判断した結果するものだから、
気にしても仕方ない。それより産後に育児を楽しむ方が大事!
と考えることで、周りの余計な言葉を気にせずに済みました。
普通に経腟分娩で産む予定の人達にも、出産前に
緊急帝王切開の可能性や、それを受け止める心の準備が
できるような機会があればいいのにと思います。
***
ちなみに私は、仕事のことに関しては必要以上に悩むのですが、
帝王切開で産むことや、子供のこと、夫婦のことに関しては、
あまり悩むことがないようです。何が違うのか考えた時に、
家族に関することは、夫を信頼して色々相談できていることが
大きいような気がしました。
何か大変なことがあった時にそれを受け流したり、受けとめたり、
乗り越えたりできた経験があると、その経験を活かして
他のこともうまく乗り切ることができるような気がします。